工事費用
新たなプロバイダーに加入する場合、月額費用のほかに、初期費用として工事費用が発生することがあります。
工事の内容や具体的な費用はプロバイダーによって異なるほか、回線種別によっても差があるため、一概にいくらかかるとは言えません。
ただ、ADSLが既存の電話回線を利用して接続するのに対し、光回線はまず自宅に光ファイバーのケーブルを引き込むという作業が必要なので、工事そのものが大がかりになります。
そのぶん工事費も上乗せされるため、一般的に光回線はADSL回線の開通工事のより費用がかさむケースがほとんどです。
さらにマンションなど集合住宅で新たなプロバイダー機器の設置や工事などが必要になった場合は、別途機器工事費が必要となり、初期費用の負担も大きくなります。
工事費用の内訳
では、プロバイダーと契約すると、どんな工事費にどれくらいの費用がかかるのでしょうか?
以下では、NTT西日本が提供しているフレッツ・光プレミアムを例に、初期費用の内訳とその料金を一覧にまとめてみました。
初期費用内訳 | フレッツ・光プレミアムの料金 |
---|---|
契約料 | 800円 |
基本工事費 | 4500円 |
交換機工事費 | 1000円 |
回線終端装置工事費 | 18500円 |
合計 | 24800円 |
上記は戸建て向けのファミリータイプと、マンションタイプのうちひかり配線方式を利用する場合の初期費用の内訳です。
内訳は全部で4項目ありますが、中でもコストが高いのが回線終端装置工事費で、全体の半分以上を占めています。
回線終端装置とは、光信号と電気信号間の変換や、光信号の多重・分離を行う装置のことで、その名の通り、光通信ネットワークの終端に設置されます。
光通信を行うには、この終端装置をプロバイダー業者と契約者の両方に設置しなければならないため、どんなプロバイダーと契約しても必ず行う工事となります。
ちなみに、マンションタイプでLAN方式を利用する場合はこの回線終端装置工事費が4100円と安くなるため、合計額も10400円まで抑えることができます。
工事費用を節約するには
プロバイダーの工事費用は加入時の大きな負担となってしまいますが、中には工事費用を安く抑えられるケースもあります。
まず第一に、すでに光回線を利用しているケース。光ファイバーのケーブルがすでに宅内に引き込まれているので、配線を再利用すれば工事費を節約することができます。
また、回線機器を自分自身で設置する場合は、基本工事費や交換機等工事費が無料になり、さらにコストをカットできます。
ただ、機器の設置には相応の知識が必要となるので、配線の知識に自信がない方はプロのサービスにお任せした方が無難と言えるでしょう。